■予算設定 

ウィザード形式で翌期から6年目までの予算を登録します。


◎ウィザードの流れ
1. 目標利益を設定する。
2. 目標利益から逆算された売上・変動費・人件費・固定費等の予算を確認(調整)する。
3. 当期の実績を元に科目・補助に割り当てられた翌期の予算を確認(調整)する。
4. 年間予算を各月に割り振る方法を選択する。


1.目標利益を設定する
(1) 本予算の場合は「実績」を選びます。

仮予算(決算確定前に予算を立てる)の場合は「予測」を選び、「予測損益計算書」をクリックします。予測損益計算書が開くので、実績月と予測方法を選択して画面を閉じます。



(2) 先ずは当期実績(当期末予測)を確認します。

(1)の選択に従い「税引前当期純利益」がセットされています。

(1)で「予測」を選んだ場合は法人税等のおおよその税率と繰越欠損金を設定して、「当期の値をセット」をクリックします。



(3) 画面右側の「税引前当期純利益シミュレーション」に、当期の資金余力が計算されます。



(4) 次に翌期以降の目標利益の参考とするため、計画の値を作成します。

法人税等の税率・繰越欠損金・翌期の減価償却費が当期の何%程度かを設定して、「計画の値をセット」をクリックします。



(5) 画面右側の「税引前当期純利益シミュレーション」の「計画」欄に、借入金の返済に必要な税引前当期純利益が計算されます。

《参考》
短期借入金は当期の実績月までの残高、長期借入金は当期実績の最終月の借方発生金額の12倍がセットされています。

固定資産の購入予定など特殊事情が見込まれる場合は、空白行を利用して登録すると、税引前当期純利益を逆算します。
空白行に何も登録しなかった場合、「税引前当期純利益(計画)」は “借入金を返済するために最低限必要な利益” になります。


(6) (5)の「税引前当期純利益(計画)」を参考にして、翌期〜6年目までの目標利益(税引前当期純利益)を設定します。



(7) 「次へ」をクリックします。


2.目標利益から逆算された売上・変動費・人件費・固定費等の予算を確認(調整)する。
1.で設定した目標利益と当期実績(当期末予測)の比率に従い、6期分の売上・変動費・人件費・固定費等の変動損益項目を自動計算しました。

必要に応じてここで金額を訂正することも可能です。

売上と変動費の金額を変更すると、税引前当期純利益が再計算され、1.で設定した目標利益と異なる金額が税引前当期純利益になります。
変動費の構成比を変更した場合は、売上と変動費を逆算して、税引前当期純利益を1.で設定した目標利益で固定します。
人件費以下の金額・構成比を変更した場合は、売上と変動費を逆算して、税引前当期純利益を1.で設定した目標利益で固定します。
翌々期以降の金額を変更した場合でも、処理が完了すると、人件費以下の科目は翌期と同額となります。また、税引前当期利益はこの画面の値で固定して、売上と変動費を逆算します。


「次へ」をクリックします。


3.当期の実績を元に科目・補助に割り当てられた翌期の予算を確認(調整)する。
2.で設定した売上・変動費・人件費・固定費等の変動損益項目を、当期実績(当期末予測)の比率に従って科目・補助科目に自動配分しました。

必要に応じてここで金額を訂正することも可能です。

翌期の予算のみ金額の訂正が可能です。
翌期の予算を訂正すると、翌々期以降の予算は翌期の比率で再計算されます。
売上と変動費の金額を変更すると、税引前当期純利益が再計算され、2.で設定した目標利益と異なる金額が税引前当期純利益になります。
変動費の構成比を変更した場合は、売上科目(補助)と変動費科目(補助)を逆算して、税引前当期純利益を2.で設定した目標利益で固定します。
人件費以下の金額・構成比を変更した場合は、売上科目(補助)と変動費科目(補助)を逆算して、税引前当期純利益を2.で設定した目標利益で固定します。


「次へ」をクリックします。


4.年間予算を各月に按分する方法を選択する。
3.で科目毎に設定した年間予算を各月に按分する方法を選択します。

「実績」を選択すると、当期の実績比に応じて各月に割り振ります。
「均等」の場合は12分の1ずつ割り振ります。
「完了」をクリックすると確認画面が出ます。予算に名称を設定して「OK」で画面を閉じます。
「必達予算」・「目標予算」・「理想予算」のように、予算は最大3パターンまで登録できます。

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