「雇用調整助成金」を受けることになりました。
労働基準法により「休業手当」の支給が必要ですが、どの様に設定するのでしょうか?

月給制・日給月給制・日給制の社員で休業日数に応じて「休業手当」を支給する場合、以下の手順で明細項目を作成し処理します。
支給方法や計算方法は事業所の給与規定にあわせてください。

※社員毎に休業単価を登録し休業日数に応じて支給するケースを例にご説明します。
※時間給制社員の場合は休業時間に置き換えてください。

<ご参考>
 ・「雇用調整助成金」受給には「休業による控除分」と「休業手当の支給分」の明細が必要です。
 ・休業による控除分は欠勤控除と同様の明細項目を作成します。

・厚生労働省ホ-ムページ - 雇用調整助成金について
  https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/pageL07.html
・休業単価金額の計算方法は労働基準監督署またはハローワークにお問い合わせください。


  作成する明細項目例(項目名は事業所の規定にあわせて登録してください)
 勤 怠:休業日数 ・・・ 休業した日数を入力する項目です。
 支 給:休業手当 ・・・ 支給する手当を入力する項目です(自動計算)
                
休業手当=<休業日数×単価(個人)>


   手順1 明細項目の作成
1. 給与処理>処理設定で、「休業手当」が必要になる月の前月の給与を確定します。(4月から「休業手当」を作る場合は3月の給与を確定させます。)

2. 初期設定>明細項目設定を開き、給与・勤怠を指定して「追加」ボタンをクリックます。
 
3. 「休業日数」の[項目名]と[項目名略称]を設定します。

4. 「休業日数」の項目が対象となる支給形態にチェックします。
      
「休業手当」が日給制だけ支給される場合は「日給制」にチェックします。
支給形態が未定・不明の場合は全てにチェックを入れください。
5. 「勤怠情報」を設定します。
          

◎「項目単位」は、支給する単位を日・回・時間より選択してください。
◎ 「印字区分」は、金額が0円だった場合にどのように扱うか選択します。
◎ 「基礎日数」は、社会保険の支払基礎日数の計算に使用します。給与規定に基づき選択してください。
  一般的に「休業手当」が支給される休業日は社会保険の対象になります。

参照印刷のチェックは「休業日数」の表示が必要なため外さないでください。
6. 引き続き「休業手当」の登録を行います。給与・支給を指定して「追加」ボタンをクリックます。

7. 「休業手当」の[項目名]と[項目名略称]を設定します。


8. 「休業手当」が対象となる支給形態にチェックします。
9. 「支給情報」を設定します。
    

◎「項目属性」は計算をを選択してください。
  「単価種類」が表示されます個人単価を選択してください。「項目種類」は
休業日数を選択します。
   ※ 「項目種類」の【休業日数】は上記2~5の作業を行ってない場合は表示されません。
◎「印字区分」は、金額が0円だった場合にどのように扱うか選択します。
◎「チェック項目」は、給与規定にあわせて設定してください。

   ※ 「休業手当」は一般的に所得税・社会保険・労働保険の対象になります。
規定にあわせて該当する項目にチェックを入れてください。

10. 新たに作成した項目はリスト最下行に追加されます。項目を選択し↑↓で任意の場所に移動できます。
   
  [ F12:閉じる]で終了します。明細項目が登録されます。


  手順2 明細書へ項目の追加登録 
 
1. 初期設定>明細書設計を開きます。

2. 「明細書設計リスト」欄から、給与を選択し「休業手当」を支給する社員が使用している明細書を選択します。

3. 「明細項目リスト」欄で、「展開」にチェックを入れ表示される項目より「休業手当」をクリックします。

4. マウスポインタに「休業手当」が付きます。
「休業手当」を「支給」の枠内でクリックすると休業手当がセットされます。

5. 「休業日数」も同様にクリックし「休業日数」は「勤怠」の枠内へセットしてください。 
 
他に「休業日数」「休業手当」をセットする必要のある給与明細書グループがあれば1〜3を繰り返します。
 
 [F12:閉じる]で終了します。明細書に項目が登録されます。
 
  手順3 [休業手当]社員別単価の登録  
 
1. 初期設定>社員情報設定で「休業手当」を支給する社員を選び【個人単価】タブを開きます。

2. 給与支給タブを選択し「休業手当」の金額を設定します。

  社員リストを選択し「休業手当」を支給する社員全員の金額を設定します。

  支給する社員全員への設定が完了したら「F12:閉じる」で[初期設定−社員情報設定]を終了します。


 
  登録の確認
 
給与処理>処理設定で4月給与処理を開始します。
明細入力画面に「休業日数」「休業手当」が表示されていますので、「休業日数」を入力し「休業手当」が正常に計算されるか確認してください。