インボイス制度に対応するため、キーパー財務で事前に必要な準備を教えてください。
 
出典:国税庁「インボイス制度 令和5年10月開始」
公開日:2023.09.04
キーパー財務での事前準備は、2023年9月30日以前が消費税の納税義務者(課税事業者)かどうかにより対応が異なります。
事業所等の選択別に準備を行ってください。

  ①課税事業者で原則課税を選択している場合
キーパークラブサポートサービスに入会の上、インボイス対応 キーパー財務消改版Ver15.1.0 へバージョンアップを行い、キーパー財務への仕訳入力にて下記項目の確認および方法の検討を行って下さい。
 ■「免税業者等からの課税仕入に係る経過措置」の入力(キーパー財務の機能追加あり)
 ■帳簿のみの保存で仕入税額控除が認められる場合の入力

 ■「少額な返還インボイスの交付義務免除」への対応として、振込手数料などの処理
 ■控除の要件となる取引先名・摘要に記載する取引内容(一定の事項が記載された帳簿)の入力状況の確認

*消費税申告までに税額の計算方法を検討してください。
 割戻計算と積上計算があります。(売上が積上計算の場合は仕入も積上計算にすることが必要です)

 
<少額な返還インボイスの交付義務免除>とは
 インボイス発行事業者が国内で行った課税資産の譲渡等で、返品や値引き等を行った場合には
 返還インボイスの交付義務がありますが、その金額が税込1万円未満である場合には、返還イ
 ンボイスの交付義務が免除されます。

出典:財務省「少額な返還インボイスの交付義務の見直し」

  参考資料:国税庁「適格請求書等保存方式(インボイス制度)の手引き」
        「適格請求書等保存方式の概要 -インボイス制度の理解のために-」
        「少額な返還インボイスの交付義務免除の概要」
        「インボイスQ&A 問115適格請求書等保存方式の下での税額計算の概要」


  課税事業者で簡易課税を選択している場合
  キーパークラブサポートサービスに入会の上、インボイス対応 キーパー財務消改版Ver15.1.0 へバージョンアップを行い、キーパー財務の初期設定>基本設定[消費税]の消費税申告区分「簡易課税」を選択し、主な事業区分で税務署に提出した「消費税簡易課税制度選択届出書」に記載した事業区分を選択してください。
ほかにキーパー財務で事前に準備しておくことはありません。


  免税事業者の場合
  キーパークラブサポートサービスに入会の上、インボイス対応 キーパー財務消改版Ver15.1.0 へバージョンアップを行い、
2023年10月1日以降「適格請求書発行事業者(課税事業者)」になる場合は、「2割特例」や「簡易課税制度」を適用するかを確認して下さい。
 ①適用する場合は税額控除の為のインボイス保存は不要の為、キーパー財務での準備は必要ありません。
  <参考>国税庁:インボイス制度への事前準備の基本項目チェックシート
 ②「原則課税」で「2割特例」を適用しない場合は仕訳の入力方法の確認・検討が必要です。
  上記①「課税事業者」で「原則課税」を選択の場合を参照してください。

10月1日以降、「免税事業者」を継続の場合は事前に準備しておくことはありません。
 
便利な機能
免税事業者等からの「課税仕入れに係る経過措置」に該当する仕訳をあらかじめ「取引先辞書」「摘要辞書」に登録し、入力方法を「取引先優先」「摘要優先」にすると毎回の入力時に「税コード」を変更しなくてもすばやく仕訳の登録を行うことができる機能があります。

仕訳を入力する前に下記を参照いただき、免税事業者等からの「課税仕入れに係る経過措置」仕訳事例を設定しておくと効率よく入力することができます。

 ▶以前より取引がありすでに仕訳が登録されている → 入力済みの仕訳から摘要・取引先辞書作成
 ▶辞書に何も登録していない → 取引先辞書に追加するにはどうすれば

 ▶すでに辞書に登録があり税コードの変更を行いたい
         → 取引先辞書に登録済の仕訳を「課税仕入れに係る経過措置」に変更する方法は?
 






 
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